落とし物の「ヨウム」 大阪府警、希少種と知らず譲渡→事件に.African grey parrot.

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大阪府で驚愕の事件が発覚しました。落とし物として届けられたアフリカン・グレー・パロット(ヨウム)が、法令違反の疑いで譲渡されていたことが明らかになりました。この希少種の大型インコは、環境省への届け出もなく、動物愛護団体の代表を務めていた48歳の女性に渡されていたのです。

事件は2022年12月15日に始まりました。大阪府の東川所に落とし物として届けられたヨウムは、約2週間後に所有権が女性に移転。その後、彼女はSNSで買主を募るなどし、20万から30万円での譲渡を試みていました。3月10日、関係者がこの動きを把握し、奈良県警が捜査を開始。女性は環境省の許可なく譲渡を行った疑いで逮捕されました。

このヨウムはCITES(ワシントン条約)で絶滅危惧種に指定されており、商業目的の取引は原則禁止されています。大阪府警は、問題の一連の手続きが適正だったと主張していますが、関係者は初期対応の不備があれば事件は避けられたと指摘しています。

女性は逮捕後、「誰かに大事に育ててもらった方が幸せだと思った」と述べていますが、法的な責任は免れません。大阪府警は彼女に対し、主の保存法違反の容疑を適用し、捜査を続けています。この事件は、動物保護の観点からも重大な問題を提起しており、今後の進展が注目されます。

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