【コメ価格】もう下がらない!? 今年の新米と生産現場の課題
米価格が再び上昇し、消費者の懸念が高まっています。全国のスーパーでの米の平均価格は16週連続で値上がりし、4220円に達しました。これは昨年同時期の2倍を超える衝撃的な数字です。農林水産省は、2023年の米生産量が791万トンから2030年には818万トンに増加するとの見通しを示していますが、実際の生産現場では深刻な課題が山積しているのが現状です。
特に、高齢化が進む農業の担い手不足が問題視されています。栗原市の農家は、周囲の農家が廃業する中で、農地を拡大せざるを得ない状況に直面しています。新たな栽培技術を導入することで生産性を向上させる努力が続けられていますが、コストや労働環境の改善が求められているのが実情です。
さらに、今年の新米の買い取り価格は昨年よりも3割以上高くなる見込みで、これが米価格のさらなる上昇を引き起こす可能性があります。生産基盤が弱体化する中、国民の食卓に欠かせないお米の価格高騰は、私たちの生活に直結する重大な問題です。政府は早急に生産基盤の強化に取り組むべきです。このままでは、令和の米騒動とも言える事態に発展しかねません。