福本清三「切られ役」人生の哀しい真実 語られなかった晩年の困窮と急逝【芸能】

福本清三さん、享年77歳。時代劇の名脇役として知られ、「切られ役」のプロフェッショナルとして50年以上のキャリアを誇った彼が、2021年1月1日に京都市内の自宅で肺癌のため急逝しました。福本さんは、トム・クルーズ主演の映画「ラストサムライ」にも出演し、その存在感と演技力で多くのファンを魅了しましたが、晩年は借金に苦しむ厳しい生活を送っていました。

1943年に兵庫県で誕生した福本さんは、若い頃から不遇の時代を乗り越え、東映で主にエキストラとして活動を開始しました。彼は「切られ役」としての地位を確立し、時代劇界に欠かせない存在となりました。しかし、華やかな舞台裏には、想像を絶する苦労がありました。結婚生活は苦しいスタートを切り、借金を抱えたままの生活が続いていたのです。

福本さんは、役者としての誇りを持ち続け、切られ役の仕事を全うしていましたが、2014年には自身初の主演作「渦ライムライト」で評価を得るなど、遅咲きの成功を収めました。彼の努力と信念は、多くの人々に勇気を与え続けています。

しかし、2020年8月末、最後の撮影を終えた後、体調に異変を感じていた福本さんは、妻の正子さんに「スターじゃ」と冗談を言うなど、余裕を見せていました。それから約4ヶ月後、彼はこの世を去りました。福本さんの生き様は、時代劇だけでなく、多くの人々に感動を与えるものでした。改めて、彼のご冥福をお祈りします。

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