新春恒例の「歌会始の儀」が皇居宮殿で行われ、両陛下や愛子さまの和歌が披露されました。この重要な宮中行事は、感染防止対策として出席者全員が事前にPCR検査や抗原検査を実施し、万全の体制で臨まれました。今年のテーマは「窓」。秋篠宮家の次女、佳子さまをはじめ、一般からの入選者たちがそれぞれの和歌を朗読しました。
特に注目されたのは、成年皇族として初めて出席した愛子さまの和歌です。彼女はイギリスのサマースクールでの思い出を詠み上げ、「英国の学びやに立つとき迎え、開かれそむる世界への窓」と表現しました。この言葉には、国際的な交流への強い願いが込められています。
また、皇后さまは昨年9月に移り住んだ皇居の豊かな自然について詠み、「新しき住まいとなれる吹上の窓から望む大樹の緑」と歌われました。最後に、天皇陛下は人々の往来の再会を願う和歌を披露し、「世界との行き来が集るよは続き、窓開く日をひとえに願う」と詠みました。
この歌会始の儀は、日本の文化と皇族の思いを再確認する重要なイベントであり、国民に希望のメッセージを送る場となりました。新たな年の始まりにふさわしい、心温まる瞬間が繰り広げられました。