雅子様がイギリス訪問の最終日、6月28日、両陛下はオックスフォード大学を訪問予定でしたが、予期しない交通トラブルに見舞われました。M40高速道路での事故により、大規模な渋滞が発生し、通常のルートが使えなくなったのです。そのため、スタッフは急遽別のルートを選択せざるを得ませんでしたが、この時、雅子様の冷静な対応が多くの人々に感動を与えました。
渋滞中、雅子様はスタッフに「皆さん大丈夫でしょうか」と声をかけ、その優しさと落ち着きは、周囲の焦りを和らげました。天皇陛下も同様に、状況を冷静に見守りながら、事故による怪我人がいないかを気遣っていました。最終的には、白バイ隊員たちの見事な交通規制のおかげで、両陛下は予定より少し遅れただけで無事にオックスフォード大学に到着しました。
訪問後、両陛下はブライズノートン空軍基地に向かう途中、雅子様は交通事故の際に尽力した白バイ隊員たちに感謝の意を示すために、彼らに声をかけ、握手を交わしました。この姿は、日本のメディアではあまり報じられなかったものの、イギリス国民の間で大きな感動を呼び起こしました。
また、訪問中には、チャールズ国王との別れの際、雅子様が国王とチークキスを交わす場面もあり、この行動はイギリスの伝統的な慣習に照らすと非常に異例でした。このような交流が両国間の深い友情を示すものであり、雅子様の人間性に対する賞賛が高まりました。
雅子様の訪問は、日英両国の絆を一層強化する機会となり、彼女の謙虚さと優雅さが多くの国民の心に残ったことは間違いありません。今回のイギリス訪問は、雅子様の国際的な存在感を高めるとともに、日本の皇室の高い品位を印象づける重要な出来事となりました。