宮内庁は、上皇さまが心臓の検査のため、6日から東京大学病院に入院されると発表しました。

宮内庁は、上皇さまが6日から東京・文京区の東京大学医学部附属病院に検査入院し、精密検査を受けられると発表しました。

91歳の上皇さまは、4月中旬に宮内庁病院で受けられた定期健診の結果、冠動脈から心臓の筋肉への血流が不十分になる状態の「心筋虚血」が疑われる所見がみられ、さらにお住まいの仙洞御所内で再検査したところ4日、その可能性が高いと診断されたということです。

このため今月8日から予定されていた上皇ご夫妻の葉山御用邸での静養も延期となりました。

側近によりますと、上皇さまの自覚症状などは報告されていないということで、入院期間は数日間にわたりそうだということです。

上皇さまは、日課の散策を4日の夕方まで行っていましたが、5日から取りやめられています。食事なども含めお住まいの仙洞御所で普段通りに日常生活を送り、検査の結果は冷静に受け止められているということです。また上皇后さまは心配をしながらも検査をうけたほうがいいという侍医のアドバイスを受け入れられたということです。

上皇さまは2012年2月に心臓のバイパス手術を受けられました。2022年7月には東大病院で受けた心臓MRI検査の結果、右心不全と診断されていましたがその後も内科的治療は続いていて水分の摂取制限なども続け、症状は改善されているということです。

上皇さまの入院は2012年、心臓バイパス手術の際、東大病院に入院されて以来で、退位後は初めてとなります。