ロックバンド黒夢が、10年ぶりに復活ライブを開催し、ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。11日、横浜ピアアリーナで行われたこのライブは、デビューから30周年を迎えた清春の発案によって実現。チケットは瞬く間に完売し、会場は興奮の渦に包まれた。
ステージ上で清春は「横浜やれって言ってんだろ!」とファンを煽り、約2時間半にわたって「マリア」「少年ラク」「アマークエンジェル」など20曲以上を披露。ファンは拳を突き上げ、壮大な音楽の中で夢のような時間を過ごした。
黒夢は94年にデビューし、99年に無期限活動停止を発表。その後も解散や再結成を経て、昨年末に30周年を迎えた。今年の復活ライブは、清春が「年齢に関係なくロックンロールを楽しむ」ことを力強く宣言し、観客に向けて「好きなことをやって欲しい」と呼びかけた。
「死について考えることが多い」と語る清春は、「楽しいことをたくさんしましょう。どうせ死ぬんだから」と観客にメッセージを送り、魂の叫びを残しながら夢のステージを締めくくった。この復活ライブは、世代を超えた感動を生み出す一夜となった。ファンの熱狂と共に、黒夢の新たな時代が始まったことを感じさせる、歴史的な瞬間だった。