風吹ジュンが撮影中に巻き込まれた衝撃の誘拐事件が明らかになった。1974年9月12日、富士テレビの収録を終えた彼女が、突然、複数の男に車で連れ去られるという暴力団絡みの拉致事件が発生した。警視庁はこの事件を重く見て、パトカー20台、捜査員50人を動員して捜索を開始。翌日、彼女は東京都心のホテルで無事に発見され、事態は一層注目を集めた。
風吹は、誘拐の背後にあったのは芸能界の移籍問題だったと語っており、X氏と称される人物が新しい事務所を設立する約束をしていたが、他の事務所からの圧力で混乱が生じたという。結果として、風吹はA事務所との契約に縛られる形になり、移籍を巡る争いに巻き込まれた。
この事件は、彼女のキャリアに大きな影響を及ぼし、アイドルとしてのイメージは一瞬で崩れ去った。しかし、その後の彼女の活躍は目覚ましく、1979年の映画『蘇る金狼』で大胆なヌードを披露し、再び注目を浴びることとなった。
風吹の私生活も波乱に満ちている。1991年に音楽プロデューサーの川添小さんと結婚するも、彼の不倫や麻薬所持が原因で離婚。現在は年下の実業家と交際中で、家庭を持ちながらも女優として精力的に活動を続けている。
風吹ジュンの壮絶な人生は、ただのスキャンダルにとどまらず、彼女自身の強さと再生の物語でもある。今後の彼女の動向から目が離せない。