クリスタルキングの元ボーカル、田中正幸さんが急逝した。彼は心肺停止状態で発見され、長年の難病との闘いが彼の声を奪った。日本の音楽シーンに多大な影響を与えた田中さんの突然の死は、ファンや業界関係者に衝撃を与えている。
田中さんは、1970年代にクリスタルキングとして登場し、特に「大都会」のヒットで知られるようになった。彼の高音ボイスは多くの人々に愛されたが、1989年に草野球での事故で喉を負傷し、声を失うという悲劇に見舞われた。その後も歌手として復帰を試みたが、高音が戻ることはなく、音楽活動は厳しい道のりだった。
最近の田中さんは、健康問題に悩まされていた。2011年には心筋梗塞で倒れ、一時は命の危機に直面。彼は「人生に後悔をしないよう、特にステージでは一秒たりとも手を抜かない」と語っていたが、その矢先の急逝に、ファンは言葉を失っている。
田中さんの家族や友人は、彼の思い出を語りつつ、彼が音楽に捧げた情熱を称賛している。クリスタルキングの解散に伴うメンバー間の訴訟沙汰もあり、彼と元メンバーとの関係は修復不可能とも言われている。田中さんの突然の死は、クリスタルキングの歴史に新たな悲劇を刻むこととなった。
音楽界の巨星がまた一人、去ってしまった。彼の残した音楽は、今後も多くの人々の心に生き続けるだろう。田中正幸さんのご冥福をお祈りします。