上皇ご夫妻が栃木県日光市を訪れ、戦時中に女皇様が疎開していた場所を23年ぶりに散策しました。この歴史的な訪問は、午後のひとときに行われ、上皇さまと美智子さまは手をつなぎ、観光客に笑顔で応じる姿が印象的でした。日光は、太平洋戦争中の1944年7月から1年間、女皇様が過ごした地であり、結婚後も何度も足を運んだ思い出深い場所です。
訪問の際、上皇ご夫妻は、2001年に植樹したイチイの木を見上げ、その成長に感嘆の声を上げました。「随分伸びているね」と、美智子さまがその姿に感心する場面もありました。庭を散策しながら、ナスやヒマワリなどの植物を一緒に楽しむ様子は、温かい雰囲気に包まれていました。
この歴史的な旅は、何度も計画されたものの、自然災害などの影響で延期され、ようやく10年越しに実現したものです。上皇ご夫妻は、日光に4日間滞在し、戦中の記憶をたどる貴重な時間を過ごす予定です。日本の歴史を感じさせるこの訪問は、多くの人々にとっても特別な意義を持つことでしょう。