【地獄絵図】並ばない万博、まさか給水所でも並ぶ
大阪関西万博が開幕してわずか1週間、会場では予想外の事態が発生している。猛暑の影響で、来場者が水を求めて長蛇の列を作る様子が報告され、運営側の「並ばない万博」というスローガンが空しく響いている。大阪市では28.1度の夏日が記録され、来場者は日陰を求めて大屋根の下や予約不要のパビリオンに殺到。無料の給水スポットには、朝から延々と続く行列が形成され、日傘を差した人々の姿が目立つ。
万博協会は、248台の自販機と共に74箇所の給水所を設置し、来場者の熱中症対策に努めているが、その効果は薄いようだ。吉村知事は、給水が重要だと強調し、過去の万博と比較して水の供給量をアピールするが、現場では「並んで水をもらう」光景が常態化。実際には、無料の水を求めるのに行列ができており、参加者からは「これでは熱中症になりかねない」との声も。
一部パビリオンでは独自の暑さ対策を実施しているものの、全体的にはまだ不十分な印象が否めない。来場者たちは、自分のボトルへの給水が可能なシステムを活用しつつ、混雑した給水所を避ける方法を模索している。今後の課題として、さらなる給水スポットの増設や暑さ対策が急務とされる。
この夏、万博の敵は猛暑であり、運営側の対応が問われる中、果たして「並ばない万博」は実現できるのか。地獄絵図のような状況が続く中、来場者の安全と快適さを確保するための抜本的な対策が求められている。