上皇ご夫妻が、約2年間の東京・高輪での生活を終え、神奈川県の葉山御用邸へと引っ越しを行いました。この歴史的な移動は、今朝、近隣の保育園の園児たちが見送りに訪れる中で実施されました。子どもたちの「ありがとう」「さようなら」の声に、上皇様は手を振り返し、美智子さまも笑顔で別れを告げました。
高輪の仙洞仮御所では、上皇ご夫妻は地域住民と心温まる交流を重ね、特に園児たちとの関係が深まりました。ドングリをきっかけに、誕生日やクリスマスにはカードや花束を贈り合うなど、温かい絆を育んできたのです。そのため、今回の別れは多くの人々にとって感慨深いものとなりました。
近隣の和菓子店の店主も「寂しい」と語り、上皇ご夫妻との最後のひとときを惜しみました。高輪を離れたご夫妻は、今後2週間の間、葉山御用邸に滞在した後、赤坂御用地に新生活を始める予定です。新たな生活は26日からスタートします。
この移動は、上皇ご夫妻の新たな章の始まりを告げるものであり、国民にとっても大きな関心を集めています。彼らの温かな交流の記憶は、周囲の人々の心に深く刻まれることでしょう。