天皇ご一家、沖縄訪問2日目に「対馬丸」記念館へ 戦争の悲劇を胸に深い哀悼の意
沖縄を訪問中の天皇ご一家が、戦後80年、本土復帰53年を迎えるこの特別な日、午前10時半に「対馬丸」記念館を訪れました。愛子さまを連れてのこの訪問は、戦争の悲劇を忘れないための重要な象徴となっています。ご一家は、アメリカ軍の潜水艦によって激沈された「対馬丸」に乗っていた子供たちを追悼し、白い花束をささげました。
「対馬丸」は1944年、沖縄から本土へ疎開する子供たちを乗せていたところ、アメリカ軍に沈められ、約1500人が犠牲となりました。この痛ましい歴史の前で、両陛下と愛子さまはしっかりとした表情で、展示品に目を向け、説明に耳を傾けました。
一方で、沖縄の平和を求める声も高まっています。この日、デモが行われ、戦争への反対の意志が示されました。現場では、警察官が暴力を受け、逮捕者も出る事態に。緊迫した雰囲気の中、天皇ご一家は沖縄の伝統衣装「かりゆし」に身を包み、手裏城公園へと向かいました。
沖縄の人々は、天皇ご一家の訪問を心から歓迎し、歴史の重みを感じながらこの瞬間を共有しています。戦争の記憶を胸に、未来への希望を語るこの訪問は、沖縄の人々にとっても特別な意味を持つことでしょう。