フジテレビ社長が緊急会見を開催し、女性社員とのトラブルについて謝罪。発表されたのは、週刊誌で報じられた社内の不祥事に関するもので、同局の港高一社長(72)は、約10分間にわたり事案の概要を説明した。会見は17日に都内で行われ、16日の午前に急遽決定された。社長は、問題の女性社員を伴う飲食の場が社内で常態化しているとの報道に対し、調査委員会に委ねる意向を示した。
「私はそういうことはなかったと信じたい」と語る港社長。しかし、かつて自身も同様の場を設けていたとの指摘には「通常の番組政策活動の一環」と反論。性的接触については「全くない」と強調したものの、記者からの厳しい質問が相次ぎ、会見は緊迫した雰囲気に包まれた。
フジテレビは、昨年6月に女性の様子の変化に社員が気づき、事態を把握していたことを明かし、過去の否定コメントの根拠についても説明。調査結果はホームページに掲載され、今後の対応については第三者委員会の調査に委ねられることとなった。
一方、株主からは「社長を辞任させるべき」との厳しい声が上がり、スポンサーの集まりが懸念される中、フジテレビは存亡の危機に直面している。記者クラブだけを呼んだ会見に対し、視聴者の信頼を損なうのではないかとの懸念も広がっており、今後の展開が注目される。フジテレビの未来は、まさに岐路に立たされている。