中国のSNSビリビリが、劇場版『鬼滅の刃 無限上編』の公開と同時に大混乱に陥っています。7月18日の初日、映画は驚異的な17億円の工業収入を記録し、前作を上回る大ヒットスタートを切りました。しかし、その栄光の裏には、深刻な盗撮問題が横たわっています。
公開直後から、劇場内での盗撮映像がSNS上で大量に拡散されており、特に中国のプラットフォームでは中国語の字幕付きの違法映像が流出しています。ある動画共有サイトでは、同時に3万人以上が違法映像を視聴していたという報告もあり、事態は深刻化しています。映画館側はスタッフによる巡回などの対策を講じていますが、盗撮行為は後を絶たず、現行犯での警察通報も相次いでいます。
このような違法行為は、今回が初めてではありません。2023年に公開された『ザ・ファースト スラムダンク』でも同様の問題が発生していました。過去には、こうした行為が宣伝効果を持つと主張する声もありましたが、これは明らかに著作権侵害を超えた許しがたい行為です。
スマートフォン一つで高画質な映像が撮影できる時代に、個人の倫理観が問われています。違法アップロードを「ラッキー」と思う人々がいる限り、この問題は解決しないでしょう。ファンの熱意が悪用される現実は、非常に悲しいものです。果たして、この止まらない盗撮問題に対する世間の反応はどうなっているのでしょうか。引き続き注視が必要です。