大阪万博の建設費未払い問題が新たな展開を迎え、関与した経理担当者が逮捕されました。この事件は、アンゴラ共和国のパビリオン建設を手がけた大阪市の建設会社「色派建設」において発生したもので、未払い額は驚愕の1億円を超えています。7月28日、経理担当者が業務上横領の疑いで大阪府警に逮捕され、彼は約半年間にわたり、会社の売上金を26回にわたって着服したとされています。
色派建設は、この不正が原因で下請け業者への支払いが滞り、工事が進行できなくなる事態に陥っていました。経理担当者は、着服ではなく、会社への貸付金を返してもらっただけだと主張しており、両者の間で真実が食い違っています。さらに、色派建設は万博の工事を受けるために必要な建設業の許可を取得しておらず、これが発覚した結果、8月6日から30日間の営業停止処分を受けました。
社長は、許可申請を経理担当者に任せていたと説明しており、企業全体の管理体制に疑問を投げかけています。この問題は単なる個人の不正行為に留まらず、会社の構造的な問題が浮き彫りになっている可能性があります。ネット上では、経理担当者に責任を押し付けるだけでは解決しないとの声が多く、万博の開催に対する懸念が高まっています。
この事件の真相は何なのか、警察の捜査によって明らかになることが期待されます。万博という国家的なイベントの裏で、現実に起きているこのサスペンス劇から目が離せません。