川崎市で発生したストーカー殺人事件が衝撃を呼んでいます。2024年12月から行方不明だった20歳の女性、岡崎朝日さんの遺体が元交際相手の白井秀容疑者の自宅から発見され、彼は逮捕されました。この事件は岡崎さんがストーカー行為に悩まされていたにもかかわらず、警察の対応が不十分だったことに多くの疑念を呼び起こしています。

岡崎さんは行方不明になる直前、白井容疑者のストーカー行為について川崎署に相談していましたが、警察の行動はほとんど見られませんでした。このため、事件発覚後の5月3日、岡崎さんの親族や友人約50人が警察署に押しかけ、怒りの声を上げる事態に発展しました。警察署周辺は一時騒然となり、機動隊も出動する事態となりました。

ネット上では、犯人に対する怒り以上に警察に対する不満が噴出しています。多くの人々が「警察は何もしてくれなかった」と批判する一方で、警察側は「対応履歴は存在する」と反論しています。しかし、実際に岡崎さんが訴えていたにも関わらず、事態がここまで深刻化したことは明らかに失策です。

事件の背後には、ストーカー被害の相談が年間2万件も寄せられる中、実際に殺人事件に発展するケースは極めて稀であるという現実があります。警察のリソースが限られている中で、優先順位をつける必要があるという見解もありますが、市民の安全が脅かされることは許されるべきではありません。

この事件は、川崎市民にとって大きなショックであり、警察の対応が今後どのように見直されるのか、注視されるところです。岡崎さんの無念を晴らすため、真相究明が急務です。