井上尚弥選手がWBAスーパーバンタム級防衛戦でラモン・カルデナス選手に逆転TKO勝ちを収めた試合が、ボクシング界を揺るがす波紋を呼んでいます。試合は5月5日、日本時間にラスベガスのTモバイルアリーナで行われ、井上選手は第2ラウンドでまさかのダウンを奪われました。その瞬間、リングサイドは静まり返り、観衆は息を呑みました。カルデナス選手の左フックが井上選手を捉えたのです。
試合後、元WBC世界フェザー級王者スティーブン・フルトン選手が、「レフェリーのストップが早すぎた」とSNSで発言し、試合の終わり方に疑問を呈しました。フルトン選手自身、井上選手と対戦した経験からもその判断に強い思いを抱いているようです。「全体的には素晴らしい試合だったが、もう少しカルデナスにチャンスを与えてほしかった」とも語り、ファンの間でも議論が巻き起こっています。
井上選手はダウンから冷静に立ち直り、後半に向けてペースを上げ、7ラウンドで見事な連打でカルデナス選手をダウンさせ、8ラウンド45秒でTKO勝ちを収めました。この逆転劇は、彼の「モンスター」としての実力を再確認させるものでした。
ファンや専門家の間では、今回の試合展開とレフェリーの判断について多くの意見が飛び交い、ボクシング界の熱が一層高まっています。井上選手の次なる挑戦者は誰になるのか、今後の展開にも大きな注目が集まります。ボクシングファンはこの熱い戦いから目が離せません。