大阪、万博の「100万人目」来場者セレモニーに隠された真実が波紋を呼んでいる。4月23日、大阪関西万博が開幕から11日目を迎え、記念すべき100万人目の来場者として選ばれた親子に公式キャラクター「にゃ脈」からの記念品が贈呈された。この華やかなセレモニーの裏側には、来場者数の伸び悩みという厳しい現実が潜んでいる。
万博の目標は280万人。現在のペースでは、1日平均15万人の来場者が必要だが、実情はそれを下回る。祝福ムードの裏で、関係者は焦りを隠せない。特に、ゴールデンウィークが迫る中、集客への期待が高まる。
セレモニーの選考基準にも疑念が生じている。親子連れを選ぶことで、テレビ映りやイメージアップを狙ったのではないかとの声も。来場者の本音を考慮することなく、見栄え重視の選出が行われるのは、万博の本質を揺るがす事態だ。
「親子の笑顔が一番可愛い」という意図がある一方で、選ばれた理由が「厳密なカウントよりも、皆が幸せになるため」というのは、果たして納得できるのか。責任が問われる中、万博の運営はどのようにこの危機を乗り越えるのか、注目が集まっている。