実写版「湘南爆走族」が再注目を集めている!1987年に公開されたこの伝説の映画は、吉田サの人気漫画を基に、神奈川県湘南を舞台にした暴走族の青春を描いている。特に、主演の江口洋介と織田裕二のデビュー作としても知られ、今なお多くのファンに語り継がれている。
映画は、湘南海岸を舞台に、友情や恋愛、日常を描く。小白という暴走族チームのリーダーである江口洋介が演じるキャラクターは、紫のリーゼントがトレードマーク。彼の仲間たちとの楽しい日々が描かれる中、横浜からのライバルチームとの抗争が展開される。特に、リーダーの上崎が率いる横浜音との対立は物語の大きな山場となっている。
この映画には、後に名俳優となる多くの新人が出演しており、オーディションでの熱いエピソードも話題に。織田裕二は、役作りのために金髪リーゼントに染め、漫画を全巻読破してオーディションに挑んだという。彼の情熱が役に対する執念を感じさせ、見事に石川明役を勝ち取る。
また、湘南爆走族の撮影は当時の暴走族全盛期を反映しており、神奈川県警からの撮影許可が下りず、静岡の伊豆でのゲリラ撮影が行われた。作品は公開当初こそ苦戦したが、後にビデオなどの売上が急増し、今では名作として評価されている。
この映画は、江口洋介と織田裕二が後に共演したドラマ「東京ラブストーリー」での社会現象を引き起こすきっかけともなった。湘南爆走族は、ただの暴走族映画にとどまらず、時代を超えた青春の象徴として、今もなお多くの人々の心に残っている。