昭和特撮ヒーローズの悪役、天本英世が再び注目を集めている。彼が演じた死神博士の秘蔵映像が公開され、特撮ファンの間で熱狂的な反響を呼んでいる。この映像では、仮面ライダー1号と2号との壮絶な戦闘シーンが収められており、かつての特撮の魅力が蘇る瞬間が映し出されている。
死神博士は、強力な眼力で敵の動きを封じ込める能力を持ち、怪人イカデビルに変身して仮面ライダーと対決する姿は、まさに昭和特撮の象徴とも言える存在だ。天本は19歳で兵に招集され、数々の困難を乗り越え、独特の演技力で悪役としての地位を確立した。彼のキャリアは、仮面ライダーシリーズやゴジラ作品など、数多くの名作に彩られている。
特に、仮面ライダーV3では再び死神博士として登場し、悪役ながらも圧倒的な人気を誇った。彼の演技は、子供たちから怖すぎると評判を呼び、演出が変更されるほどだった。天本の存在は、特撮ドラマにおいて欠かせないものであり、悪役としての地位を確立した。
しかし、彼の人生は2003年に幕を閉じた。77歳で亡くなった彼は、生前に「スペインで死にたい」と語っており、その願いは叶えられる形で散骨された。天本英世の功績は、後の悪役俳優たちに多大な影響を与え、特撮ファンの記憶に永遠に刻まれるだろう。彼の演技は、今もなお多くの人々の心に生き続けている。