歌手の長渕剛が、約2億6000万円の詐欺に遭ったことが明らかになりました。彼が代表を務める株式会社オフィスレントが、イベント運営を委託していたダイヤモンドグループに対し、東京地裁に破産申し立てを行ったのです。この事件は、長渕のファンや業界関係者に衝撃を与えています。
関係者によると、ダイヤモンドグループは長渕のツアーイベントに関する契約に基づく分配金やファンクラブの売上を支払わず、総額約2億6000万円が未払いの状態です。加藤博太郎弁護士は「債務者が意図的に支払いを怠っている」と語り、法的措置を講じる構えを見せています。
ダイヤモンドグループは、ライブやフェスティバルの企画、チケット販売、ファンクラブ運営などを行っており、2024年から2025年にかけてのツアーイベントの企画も手掛けています。しかし、支払いを求める強制執行手続きが行われても、未だに支払いが行われていないことから、破産の危機が迫っています。
8月5日、ダイヤモンドグループの事務所を訪れた取材班は、退去作業中の従業員から「今後はテレワークに移行する」との発言を聞きましたが、代表者からのコメントは得られませんでした。このような状況に、長渕側も怒りを隠せない様子です。
業界内では「計画倒産の可能性がある」との声も上がっており、ファンから集めた資金が不正に流用された疑惑も浮上しています。長渕の名を冠したイベントがこのような形で揺らぐことは、音楽業界にとって大きな打撃となるでしょう。今後の展開から目が離せません。