高橋まことが71歳にして政治的発言を繰り返し、ファンや音楽界に衝撃を与えた。元ロックバンドBOOWYのドラマーである彼は、SNS上で元厚生労働大臣の田村議員を名指しし、激しい言葉で非難した。この投稿は瞬く間に広まり、「二度と歌うんじゃねえ」というフレーズが大きな話題となった。高橋の発言は、彼自身の過去の音楽活動を汚すものであり、ファンからは「思い出を汚さないでほしい」という声が上がっている。
高橋の怒りの背景には、東日本大震災や原発事故に対する不満がある。彼はこれまでも社会や政府への批判を繰り返し、特に政治家への不信感を強めてきた。今回の発言は、音楽を通じて被災地を支援した過去を踏みにじるものとして、多くのファンに受け入れられなかった。
元バンド仲間である布袋寅泰もこの騒動に反応し、高橋の発言に対して公然と苦言を呈した。二人の間に生じた亀裂は、ファンの間でBOOWY再結成への期待を打ち砕く結果となった。高橋は自身の過激な言葉を後に「乱暴だった」と振り返ったが、その後も同様の強烈な発言を続けている。
この騒動は、音楽と政治の関係に新たな問いを投げかけている。アーティストが政治的発言をすることは日本では珍しく、ファンの反応は複雑だ。高橋の率直すぎる物言いは、ロック精神の表れとも言えれば、仲間の名声に泥を塗る行為とも受け取られている。
音楽界のレジェンドたちが直面するこの問題は、今後のアーティストの発言や行動に大きな影響を与えるだろう。ファンや社会は、彼らがどのように声を上げるべきかを見つめ続けている。高橋の発言は、音楽と政治の境界線を揺るがすものであり、今後も注目が必要だ。